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【オウム死刑執行】「オウムの本質見誤った」「若者たちがどうやって染まったか」検証訴え 元教祖取材の藤田庄市氏

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【オウム死刑執行】
「オウムの本質見誤った」「若者たちがどうやって染まったか」検証訴え 元教祖取材の藤田庄市氏

広瀬健一元死刑囚が藤田庄市氏に寄せた手記。教団にのめり込んだ経験から、現役の大学生にカルトへの注意を呼びかけた(吉沢良太撮影) 広瀬健一元死刑囚が藤田庄市氏に寄せた手記。教団にのめり込んだ経験から、現役の大学生にカルトへの注意を呼びかけた(吉沢良太撮影)

 事件後、藤田氏は元幹部らの刑事裁判を傍聴し、広瀬健一元死刑囚=同(54)=らと面会を重ねた。

 教団の初の殺人とされる元年の元信者殺害事件。人を殺したことがないはずの新実智光元死刑囚=同(54)=らは1時間ほどで犯行を遂げる。その新実元死刑囚は法廷で一連の事件は「菩薩の所業である」と表現した。そこには数々の判決が言う「口封じ」「強制捜査阻止」という理由では説明できない背景がある、と藤田氏は見る。

 「グル(尊師=麻原元死刑囚)への絶対的帰依」という信仰と厳しい修行、薬物すら用いられた「神秘体験」。これらによって、「これ以上悪行を積んで地獄に落ちないようにするために殺す、という救済・慈悲殺人」という信仰が作り上げられていったという。

 藤田氏は「裁判は事件の外形しか見ていない」とも話す。早川紀代秀元死刑囚=同(68)=が死刑確定直後の面会で話した言葉が今も脳裏に残る。

 「事件は全て麻原の宗教的動機から起きている、と法廷で繰り返してきたが、裁判では認められなかった。また(カルト集団による犯罪が)起こりますよ」

 藤田氏は言う。「無期懲役囚や元信者から話を聞き、裁判資料を精査するなどして、宗教的テロ集団がなぜ生まれたのか、調査すべきだ」

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