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【オウム死刑執行】「オウムの本質見誤った」「若者たちがどうやって染まったか」検証訴え 元教祖取材の藤田庄市氏

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【オウム死刑執行】
「オウムの本質見誤った」「若者たちがどうやって染まったか」検証訴え 元教祖取材の藤田庄市氏

広瀬健一元死刑囚が藤田庄市氏に寄せた手記。教団にのめり込んだ経験から、現役の大学生にカルトへの注意を呼びかけた(吉沢良太撮影) 広瀬健一元死刑囚が藤田庄市氏に寄せた手記。教団にのめり込んだ経験から、現役の大学生にカルトへの注意を呼びかけた(吉沢良太撮影)

 オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した元教祖、麻原彰晃元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫=ら元幹部13人全員の刑が執行された。若者たちは、なぜ社会を震撼(しんかん)させる凶行に関わったのか。宗教の取材を続けるフォトジャーナリスト、藤田庄市氏(70)は「彼らがどうやってオウムの信仰に染まっていったのか、宗教的背景をきちんと検証するべきだ」と訴える。

 あおむけになった弟子の額に親指を置き、側頭部に手のひらをあてる。ごく静かな時間が流れた。

 平成3年秋、藤田氏は週刊誌の取材で静岡県富士宮市の富士山総本部道場を訪れた。麻原元死刑囚がやって見せたのは「イニシエーション(秘儀伝授)」の一種とされる「シャクティーパット」。インタビューの応答には特に卓越したものは感じなかったし、あれほどの事件を起こすようにも見えなかった。最終解脱に至った場所を問う質問には、少し言いよどんだ。

 一方、麻原元死刑囚の号令の下、熱狂して立位礼拝やヨガに励む信者らの姿には、教祖の強いカリスマ性をみせつけられた。

 掲載された記事は客観的な記述に徹したつもりだが、藤田氏には「オウムの本質を見誤った」という忸怩(じくじ)たる思いが残る。「私にとっては痛恨事。被害者に取材していれば取り上げていないか、違う書き方になっていた」

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