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【相模原殺傷2年】明かせぬ実名、遺族のジレンマ 障害者への差別…消えぬ不安

神奈川県警津久井署に入る植松聖容疑者を乗せた車両=2016年7月27日午後、相模原市緑区(桐原正道撮影)※一部画像処理しています
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 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年、入所者19人が刺殺されるなどした事件は26日で発生から2年になる。横浜地裁で昨年9月から争点を絞り込む公判前整理手続きに入っているが、殺人罪などで起訴された元職員の植松聖(さとし)被告(28)は「彼らは人ではない」などと犯行を正当化する主張を今も続けている。遺族らは日増しに募る喪失感にうちひしがれ、差別への懸念からいまだ実名を明かせないジレンマも抱えている。

 「1日も娘のことを忘れたことはない」

 当時26歳だった長女を失った50代の女性はそう語る。事件後に飾り始めた長女の写真は1枚、また1枚と増え、今では家のどこにいても長女の笑顔に触れられるようになった。

 ぱっちりとした目が特徴的で、近所から「かわいいね」と言われることも多かった自慢の娘。1人で食事をしていると、時折「ソフトクリームが食べたいな」とせがむ声が聞こえてくるような気がする。「今も近くにいるんだね」。一瞬喜びも感じるが、娘がいない現実に引き戻されると、深い喪失感に襲われる。

 事件をめぐっては、殺害された入所者19人の大半の実名が明らかになっていない。「知的障害者が家族であることが知られると、生活に影響が出かねない」などとして、遺族側が公表を認めていないためだ。

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