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【西日本豪雨】土砂に細菌、感染症に注意 3連休でボランティア続々

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【西日本豪雨】
土砂に細菌、感染症に注意 3連休でボランティア続々

 14日からの3連休では、多くのボランティアが西日本豪雨の被災地に入るとみられている。洪水後に流れついたがれきや土砂にはさまざまな細菌が潜んでおり、現地では感染症にかかるリスクが高まっている。復旧作業を行う際にはこうした細菌への備えが必要のほか、蚊やマダニが媒介する感染症への対策が欠かせないとして、専門家は注意を呼びかけている。

 肺炎症状を引き起こす「レジオネラ菌」は土埃(つちぼこり)とともに吸い込む恐れがあり、ネズミの尿などを介して広がる「レプトスピラ菌」は触れることなどで感染する。作業中にけがをし、傷口から「破傷風(はしょうふう)菌」に感染すると、口が開けにくくなったり、けいれん発作が起きたりといった症状が出ることも。小さな傷でもすぐに洗浄や消毒の処置が重要だ。

 また、西日本で発生が多いマダニにかまれて感染する「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)や、蚊に刺されることで起きる「日本脳炎」にも警戒が必要だ。

 東北大大学院の賀来(かく)満夫教授(感染症学)は「復旧作業は肌の露出が少ない服装で行い、マスクのほか長靴、ゴム手袋を着用することが必要。ダニや蚊が媒介する感染症の予防には虫よけスプレーの使用も望まれる」と説明。「作業後に発熱するなど体調の変化があったら、すぐに医療機関を受診してほしい」と話す。

 現地で活動に参加する人はけがや病気に備え、ボランティア保険に入ると安心だ。近くの社会福祉協議会で手続きが可能で、保険料は数百円から申し込める。

 日本環境感染学会は家の片付けの注意点として、(1)床や壁などは水と洗剤を使って洗い流し、泥などを取り除く(2)消毒は泥や汚れを取り除き、乾かした後に行う(3)換気を怠らない-などをあげている。

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