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【被害者・遺族は問う】(4) 西成区看護師殺人未遂事件、林良平さん(64) 「経済支援の充実、国民みんなで考えて」

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【被害者・遺族は問う】
(4) 西成区看護師殺人未遂事件、林良平さん(64) 「経済支援の充実、国民みんなで考えて」

「声すら上げられない被害者や遺族は、たくさんいます」と語る林良平さん 「声すら上げられない被害者や遺族は、たくさんいます」と語る林良平さん

 私は共働きを前提にしてマンションのローンを組んでいましたが、妻は事件で車いす生活になり、看護師の仕事ができないばかりか、医療費の負担が必要になりました。開業していた鍼(しん)灸(きゅう)院も閉めざるを得ませんでした。余裕なんかありません。その日の生活にも困り、声すら上げられない被害者や遺族は、たくさんいます。

 例えば、国民一人一人が100円を負担すれば100億円以上、500円なら500億円以上を被害者支援に充てられます。一方で、28年に犯罪被害者や遺族に支給された犯罪被害者給付金の総額はわずか8億8千万円あまり。最も多かった23年でも20億6500万円です。これから、不幸にも犯罪に遭うかもしれない国民みんなで考えるべき問題です。本当に困った人は、助けてあげてほしい。

 《あすの会関西集会のメンバー有志で、大阪府に犯罪被害者支援条例を制定してもらうよう府議会へ請願を出した》

 請願は採択され、松井一郎知事が条例制定を約束してくれました。あすの会関西集会としての最後の大きな成果だと思います。=随時掲載

西成区看護師殺人未遂事件 平成7年1月、大阪市西成区の路上で、看護師の林裕子さんが背後から男に包丁で刺され、重傷を負った。殺人未遂罪の公訴時効(15年)ぎりぎりに容疑者の男が浮上し指名手配されたが、時効が成立した。その後、男は別の事件で大阪府警から事情聴取され「病院とトラブルがあった」と犯行を認め、書類送検を経て不起訴処分に。夫の良平さんは裕子さんとともに男に損害賠償請求訴訟を起こして勝訴したが、賠償金は支払われていない。

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