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【西日本豪雨】海水温の上昇が大雨の供給源に

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【西日本豪雨】
海水温の上昇が大雨の供給源に

 西日本豪雨は、ほぼ同じ場所に停滞した梅雨前線に向かって、過去に例がないほど大量の水蒸気を含む空気が流れ込んだことが原因とみられる。近年、各地で相次ぐ大雨は地球温暖化による海水温の上昇も要因として指摘されるが、現時点で関連は不明。ただ、気象庁は「(温暖化で)海水の蒸発量が増えれば、大雨が発生しやすい環境になる」として警戒を強めている。

 気象庁によると、今回の豪雨は、日本付近の梅雨前線に南西から暖かく湿った空気が絶えず流れ込み、雨雲の形成を続けたことで降り続けた。

 理由として、3~4日に日本海上を進んだ台風7号が影響したとみられ、台風を取り巻いていた非常に湿った空気が本州付近に残されて前線に流れ込んだ。さらに、もともと沖縄周辺の海上にあった積乱雲の塊を台風7号が取り込みきれずに北上し、残された雲の湿気も、南方に張り出した太平洋高気圧の縁を回り込むように南西の風に乗って前線に流れ込んだ。

 近年に日本で大雨をもたらした雨雲は、南の海上で高気圧の下、蒸発した海水が“エネルギー源”となっていることが多い。

 気象庁は平成27年公表のリポートで、温暖化による気温上昇などにより、将来的に1日に計200ミリ以上の大雨となる日数が増加すると予測。ただ、今回は平年と比べて特別に海水温が高かったわけではなかったといい、「温暖化と関連付けるには解析を進める必要がある」(担当者)としている。

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