PR

ニュース 社会

【新聞に喝!】「児相に期待できない」となぜ書かない 虐待死事件の「嘆き記事」はもうごめんだ 作家・ジャーナリスト・門田隆将

船戸結愛ちゃんが暮らしていたアパート前に供えられたメッセージや花=6月7日、東京都目黒区(吉沢良太撮影)
Messenger

 ああ、またか。そんな怒りを感じるのは私だけではないだろう。「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」という痛ましい文章を残して逝(い)った船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)虐待死事件そのものではなく、その新聞報道に対して、である。〈悲痛な心の叫びを忘れまい〉(読売)〈SOS届かず〉(毎日)〈悲劇は繰り返されてきた〉(産経)…と新聞各紙には“いつもの”嘆き記事が並んだ。

 ウサギ飼育用のカゴに監禁されて死亡し、遺体を川に流された3歳男児の東京都足立区・うさぎケージ虐待死事件(平成27年発覚)のときも、山中から男児(3)の白骨死体が見つかった大阪府堺市・虐待死事件(28年発見)のときも、同様の記事が並んだものである。虐待死事件のたびに、新聞は同じ論調を掲げ、識者のコメントを紹介し、事件を「嘆いてみせる」のだ。

 血の繋(つな)がりがない33歳の父親に結愛ちゃんがどれほど虐待を受けていたかは、最初の一時保護、そして2度にわたる父親の傷害容疑の書類送検、その後の病院による児童相談所への通告(痣(あざ)の発見)でも明らかだった。それでも東京に引っ越した一家に、品川児童相談所は及び腰で、家庭訪問した際、母親に「関わらないでください」と言われると退散し、警察への情報共有も怠り、最悪の事態を迎えたのだ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ