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心臓疾患、順天堂大を提訴へ 68歳男性「手術後に感染症」

「同じような患者を出してほしくない」と話す歯科医師の男性=6月、東京都内(緒方優子撮影)
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 順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)で頸椎(けいつい)の手術後、感染症により心臓に重篤な疾患が生じ、さらに腎臓の一部が壊死(えし)するなどしたのは担当医師が適切な治療を怠ったことが原因として、都内に住む歯科医師の男性(68)が病院を運営する学校法人に対し、慰謝料など約2億円の損害賠償を求める訴訟を起こすことが7日、分かった。

 9日にも東京地裁に訴状を提出するとともに、高度な医療を提供する特定機能病院の承認取り消しを厚生労働省に求める。

 訴状などによると、男性は平成28年7月に同院で頸椎の難病「後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)」と診断され、8月に入院して手術を受けた。術後の尿検査で細菌が検出されたが、約1カ月後の9月に退院。その後、高熱が続いたため同院を受診したが改善せず、12月、別の病院で検査したところ、細菌が心臓に付着して巣をつくる「感染性心内膜炎」と判明。右腎臓にも塞栓(そくせん)が生じ、40%が壊死していると診断された。

 男性はその後、この病院で心臓の弁を人工生体弁に交換する手術を受けた。

 男性側は、心臓に付着していた細菌が順天堂医院に入院中の尿検査で検出された細菌と同じ種類だったことなどから、感染は入院中の処置が原因と主張。開示された医療記録などから、担当医らがこの細菌を特定していたにもかかわらず、無効な抗生剤を投与し続けた上、退院時やその後の診療で必要な検査を怠ったために感染が拡大し、重篤な心臓疾患に至ったとしている。

 男性の訴訟代理人を務める貞友義典弁護士は「極めて無責任な医療で、原告の病院への信頼は粉々に打ち砕かれた」と主張。順天堂医院は「個別のケースについてはコメントできない」としている。

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