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【新幹線3人殺傷】「この世にいても無駄」親族に自殺願望 家出繰り返す

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【新幹線3人殺傷】
「この世にいても無駄」親族に自殺願望 家出繰り返す

小田原警察署から移送される小島一朗容疑者=11日午前、神奈川県小田原市(川口良介撮影) 小田原警察署から移送される小島一朗容疑者=11日午前、神奈川県小田原市(川口良介撮影)

 殺人容疑で送検された小島一朗容疑者は事件前、同居する親族に「この世にいたって無駄だ」などとたびたび自殺願望を口にして家出を繰り返していた。昨年12月、「自由になりたい」と言い残して家を出てからは、居場所が分からなくなっていた。

 小島容疑者は以前、愛知県一宮市で家族と暮らしていたが、中学時代に不登校になり両親との関係が悪化。父親(52)は「些細(ささい)なことでかんしゃくを起こし、包丁や金づちを投げたことがあった」と話す。

 中学卒業後は生活支援施設に入所し、定時制高校、職業訓練校を経て機械修理会社に就職したが、人間関係のトラブルで1年ほどで退社。平成28年秋からは同県岡崎市の祖母(81)の家に引き取られていた。

 自室に引きこもってパソコンや読書をして過ごしながらも、祖母に「こういう生き方はしたくない」と話した。しかし「また仕事をして挫折するのが怖い」「僕はこの世に適応しない」とも漏らし、仕事に就くよう促されると反発。自殺用のロープを持って家出を繰り返していた。

 両親とは疎遠だったが、祖母を慕い、気遣う面もあったという。昨年9月に祖母と養子縁組し、「息子にしてくれてうれしい。ありがとう」と喜んだ。しかし、その後、就職先を約1カ月で辞め、12月に家出してそのまま戻らなかった。

 祖母は「どうしてこんなことをしてしまったのか知りたい」。父親は「今は『元息子』という感覚だが実の父親として申し訳ない。被害者のことを思うと言葉が出ない」と話した。

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