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【袴田事件再審取り消し】秀子さん「絶対信じている」 闘い続ける姉弟

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【袴田事件再審取り消し】
秀子さん「絶対信じている」 闘い続ける姉弟

東京高裁決定を受け、記者会見する袴田巌さんの姉秀子さん。左は西嶋勝彦弁護団長=11日午後、東京・霞が関の弁護士会館 東京高裁決定を受け、記者会見する袴田巌さんの姉秀子さん。左は西嶋勝彦弁護団長=11日午後、東京・霞が関の弁護士会館

 「確かに残念ですよ。だけど50年闘ってきた。これからも頑張ります」

 再審開始を認めなかった11日の東京高裁決定を受け、袴田巌元被告の姉、秀子さん(85)は東京・霞が関で開かれた弁護団報告会で声を張り上げた。

 秀子さんは現在、袴田元被告と浜松市内で暮らす。元被告は拘禁症の影響から意味の通じない言動が多く、秀子さんを姉と明確には認識していないという。しかし、秀子さんは長期間拘置された弟に自由を感じてもらおうと「余計なことは言わない」と決め、隣で生活を支えている。

 11日はともに上京して決定を受け取ろうと考えていたが、袴田元被告は浜松に残ることを選んだ。支援者によると「用がないから。行かないよ。東京は」と話したという。午後、報道陣が決定について問うと「そんなの嘘なんだよ」と述べた。袴田元被告は裁判や事件について聞くと、決まって「事件はなかった」と口調を強くする。

 報告会で弁護団は「到底承服できない」と、特別抗告する意向を示した。

 再審開始の決定が出たら、多くの人に祝福してもらえるよう袴田元被告を連れて歩きたかった-と報告会で明かした秀子さん。「不幸にしてそれは味わわせられないけど、私はいつか絶対できると思っています。再審開始になって、みなさんに『おめでとう』と言われると、絶対信じています」。こう言い切ると、集まった支援者らから拍手が起こった。

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