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【秋葉原殺傷10年】「奪った命と向き合って」負傷男性、加藤死刑囚に手紙

秋葉原の無差別殺傷事件から10年。現場の交差点に花束を供えに訪れた被害者の湯浅洋さん=8日午後、東京・秋葉原(佐藤徳昭撮影)
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 加藤智大(ともひろ)死刑囚に刺され、重傷を負った元タクシー運転手の湯浅洋さん(64)=島根県浜田市=はこの10年、加藤死刑囚に手紙を書き続けることで事件と向き合ってきた。7通を投函(とうかん)したが、返信は一度きり。法廷や実家に足を運んでも7人の命を奪った人間の心の内は見えなかった。なぜ凶行は起きたのか。今も模索は続く。

 「死ぬまで事件と向き合っていくんだろうな」。8日、現場の献花台に手を合わせ、改めて実感した。事件で肺や肝臓を損傷する重傷を負い、今も体にしびれと痛みが残る。

 手紙を出すことになったきっかけは、事件から約1年半後に届いた加藤死刑囚の手紙だった。6枚の便箋には謝罪の言葉とともに、《どうせ死刑だと開き直るのではなく、きちんと全てを説明しようと思っています》とつづられていた。

 その一文に光のようなものを感じた。筆をとって《私も一緒に事件を考えながら、できることをやっていきたい。もっと君を見せてくれませんか》と手紙の中で語りかけ、法廷にも足を運んだ。

 だが加藤死刑囚が1審で説明した「ネットでの孤独感から犯行に至った」という動機に釈然としなかった。繰り返す謝罪の言葉も、その声などから誠意を感じられなかった。加藤死刑囚は2審以降は出廷せずに獄中手記を出版。「人を殺すつもりはなかった」という記述が、自己弁護をしているように思えた。

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