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【中国探訪】四川大地震10年…追悼行事も監視対象 “自由”だった災害報道は消えた

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 今なお、当局に真相究明を求める遺族の1人は「中国メディアに何を話しても報道してくれない。無駄だ」とあきらめ顔で語る。

 中国当局が震災10年の追悼式典を簡素に行ったのも、こうした遺族たちを刺激したくないという意識が働いたのかもしれない。

 学校跡で行われた追悼行事にも党・政府代表を送るのではなく、私服を含む多数の警官を派遣し、遺族やメディアの動きを監視した。都江堰では、私服警官とみられる男らに香港の記者が暴行を受けて負傷する事件まで起きている。

 中国に甚大な被害をもたらした四川大地震。人権の前に立ちはだかる巨大な壁が崩れることはなかった。(中国総局長 藤本欣也、写真も)

四川大地震 2008年5月12日午後2時28分、中国四川省●(=さんずいに文)川(ぶんせん)県映秀を震源地として発生したマグニチュード(M)8・0の地震。死者・行方不明者8万7149人、負傷者37万4643人に上った。被災面積は約50万平方キロと日本の国土面積の1・3倍。経済損失は8451億元(現レートで約14兆5800億円)。

 政府は壊滅的被害を受けた市街地を「観光地化」する一方、別の場所に新たな街を建設して被災者を集団移住させる方式で復興を進めた。四川省全体で約1兆7000億元の事業費を投入、約540万世帯の住宅を再建し、2012年2月に復興完了を宣言した。

 四川大地震以降の建造物は耐震性が重視され、13年に四川省雅安で発生したM7・0の地震では、被害を抑えたとされている。

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