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【中国探訪】四川大地震10年…追悼行事も監視対象 “自由”だった災害報道は消えた

四川大地震の被害の跡を見学する中国人観光客ら=四川省曲山
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 約8万7000人の死者・行方不明者を出した四川大地震から10年が過ぎた。復興の成果をアピールする中国共産党だが、震災10年の追悼式典は習近平国家主席も参加しない簡素なものとなった。被災地を訪れ、復興の“虚実”を追った。

 四川大地震の震源地である四川省●(=さんずいに文)川(ぶんせん)県映秀。55人が死亡した●(=さんずいに旋)口(せんこう)中学校(日本の中学・高校に相当)跡で5月12日、震災10年の追悼式典が行われた。地震が起きた午後2時28分には、数百人の出席者が黙祷をささげた。

 「傾いた教室の入り口を先生が必死に支えて、その下を40人以上の生徒が通って無事に外へ出られました。でも先生は…校舎に押しつぶされて…」。当時、同校で授業を受けていた27歳の女性は振り返った。

 映秀から約120キロ離れた北川県曲山。倒壊した建物が“地震遺跡”としてそのまま保存されている。

 ひときわ目立つ看板があった。地震直後、被災地入りした当時の国家主席、胡錦濤氏が拡声器で絶叫した言葉がつづられていた。

 「いかなる困難も、英雄的中国人民を倒すことはできない!」

 救難活動に当たった人民解放軍の機関紙、解放軍報は12日付紙面で地震後の復興をこう意義づけている。

 「国民のための政治を行う党の信念、団結して困難を乗り越える国家の力、国民に対する軍の大きな愛を証明した-」

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