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裁判員制度9年 取り調べ録画の印象「判断に影響」 撮影方向の見直し論高まる

 米心理学者が1980年代に行った実験では、SFで視聴した者は「容疑者が自発的に供述している」とする印象を抱き、DFの視聴者は「取調官が供述を強制している」との印象を持つ、との傾向が示された。指宿氏らが平成20年に実施した実験でも同様の結果が出たという。

 ベテラン弁護士が「可視化が被告に不利に働くことを示し、弁護士会に衝撃を与えた」と振り返るのが、栃木女児殺害事件だ。

 事件では、捜査段階で自白した被告が公判で無罪を主張。宇都宮地裁の裁判員裁判ではSFで撮影した取り調べ録画が7時間以上にわたって再生された末、地裁は供述経過や態度などから「自白は信用できる」として無期懲役を言い渡した。

 指宿氏は「可視化の導入議論が先行し、バイアスの問題が後回しにされてきた」と指摘。取り調べの適正化の上では可視化を評価しつつも「法廷で安易に録画を上映すべきではなく、せめて撮影方向をEFに変更すべきだ」と話す。日弁連は今年3月、法相や検事総長にあてて、速やかにEFを導入するよう求める要望書を提出した。

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