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J3着服事件の被告「執行猶予なら弁済可能」 仙台高裁裁判長「裁判所への脅し」と怒る

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J3着服事件の被告「執行猶予なら弁済可能」 仙台高裁裁判長「裁判所への脅し」と怒る

 サッカーJ3グルージャ盛岡の運営会社「いわてアスリートクラブ」(盛岡市)をめぐる着服事件で17日に仙台高裁で開かれた控訴審公判で、被告側が執行猶予判決を条件とする弁済計画を提出し、裁判長が「裁判所への脅し」と怒りを表明する一幕があった。

 業務上横領罪に問われているのは元副社長の平川智也被告(45)。1審・盛岡地裁で懲役2年6月の実刑判決を受け、執行猶予を求め控訴していた。

 1審判決によると、運営会社の資金や財産の管理業務を統括していた平川被告は平成28年3~4月、会社の口座から3回にわたって現金を引き出し、計約3600万円を自身が経営する別会社の事業資金などに充てた。

 17日の公判で被告側は、平川被告が執行猶予付きの判決を受けることを条件に知人から借りることができる1千万円を、運営会社への返済に充てる-とする弁済計画を書面で提出した。

 これに対し嶋原文雄裁判長は「執行猶予にしないと弁償できないというのは、裁判所への脅しではないか。このようなものを提出すること自体が非常識の極みだ」と指摘した。平川被告は明確に返答できなかった。

 控訴審は結審し、判決は24日に言い渡される。

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