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東北農政局が入札情報漏洩 ゼネコン天下りOBに

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東北農政局が入札情報漏洩 ゼネコン天下りOBに

 農林水産省東北農政局が発注した東日本大震災の復興事業の土木工事をめぐる談合疑惑で、農政局職員が準大手ゼネコンに天下りした農政局OBに入札関連の非公表情報を漏洩していたことが16日、関係者への取材で分かった。情報を得たゼネコンが落札した事業もあり、疑惑を調査している公正取引委員会も事実関係を把握しているもようだ。

 関係者によると、漏洩したのは、業者の技術力を評価する基準や、別の業者が過去に落札した際の技術評価が分かる資料。入札は、技術提案や過去の実績なども勘案する総合評価方式で実施され、ゼネコン側が評価基準を入札前に把握すれば他社より優位に立てる。

 ほかにも農政局職員が、ゼネコン側の提案書を事前に添削する便宜も図っていたという。こうした行為は独占禁止法違反に当たる可能性もある。

 この談合疑惑をめぐっては、公取委が昨年4月、同法違反(不当な取引制限)容疑でゼネコン約30社に立ち入り検査を実施。OBが仲介役を担っていた可能性もあるとみて、農政局と、OBの親睦団体「北杜会」にも検査に入り、実態解明を進めていた。

 談合の疑いがあるのは、震災で津波などの被害を受けた農地に水路を整備したり、がれきを撤去したりする事業。事業費は約1649億円で、今年3月までに約84%が執行され、約1385億円が支出された。農政局は産経新聞の取材に「公取委が調査中なので、コメントは差し控える」としている。

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