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【神奈川県警 若きホープたち】(中)「被害者のため」犯行の瞬間捉える 人身安全対策課事態対処係・千葉奨巡査

コーチとして警察学校で新人警察官を指導する千葉奨巡査。熱意を持って任務に当たる=横浜市(王美慧撮影)
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 神奈川県内だけで年に1万件以上にも上るという被害相談の中に、凶悪事件の前兆が潜む。ストーカーやドメスティックバイオレンス(DV)事案などの捜査を専門にする県警人身安全対策課の事態対処係。昨年9月から奮闘する千葉奨巡査(27)が常に心に置くのは、「被害者のために何ができるか」という思いだ。元競泳日本代表候補という異色の経歴を持つ若き警察官の目は、優しさと厳しさに満ちている。(王美慧、写真も)

 昨年9月末。川崎市内の閑静な住宅街の一角で、ある男の行動を確認するために、同僚の捜査員とともに3人態勢で付近を張り込んでいた。

一瞬を見逃せぬ

 夕暮れ時、仕事帰りの30代の女性教師をつけて歩く不審な男。男は女性が勤務する中学校の同僚の教師だった。連日、女性宅まで付きまとい行為を繰り返したり、女性の後ろ姿を盗撮したりしていたとして、女性側が県警に被害を相談していた。

 「間違いない」。付きまといを現認し、ほどなくして付きまとい行為を行わないよう警告を行った。

 所属する事態対処係はその名の通り、実際に現場に出向いて加害者を摘発することを主たる業務としている。想定外の事態も起こりうるなかで、犯行の瞬間を捉え、加害者を追い詰める。「その一瞬を見逃せば、捜査員失格」と、自分を戒める。地道な姿勢は、3歳から続けている水泳で鍛えられた。

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