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【産経抄】4月17日

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 先週のコラムで取り上げた元大蔵省(現財務省)次官、故長岡実さんの少年時代の思い出である。渋谷駅近くの小学校に通っていた長岡さんは、主人を亡くしてからも駅に向かう忠犬ハチ公と毎日顔を合わせていた。

 ▼当時の友人は、長岡さんがハチ公の背中に乗って遊んでいたと話す。長岡さんには、老犬をいじめた記憶はない。いずれにしても80年以上も前とあっては、笑い話で終わってしまう。

 ▼こちらは、東京で桜が咲き誇っていたというから、わずか3週間ほど前の出来事らしい。「週刊新潮」によれば、財務省の福田淳一事務次官(58)が夜遅く、女性記者をバーに呼び出した。福田氏はその席で、活字にするのもはばかられる、セクハラ発言を繰り返したという。事実とすれば、森友学園問題への対応に追われる財務省の事務方トップとして、あきれ果てた振る舞いというしかない。

 ▼大蔵省時代に「ノーパンしゃぶしゃぶ」の接待が発覚して以来の不祥事である。ところが昨日、福田氏は、週刊誌報道を否定するコメントを発表した。与党内で強まっている辞任論も退けた。どちらの言い分が正しいのか。ハチ公をめぐる思い出と違って、黒白をつけられる話である。

 ▼平成21年に96歳で亡くなった森繁久弥さんと黒柳徹子さんは、50年を超える付き合いだった。黒柳さんは、「近所のエッチなおじちゃんのようだった」森繁さんから、ずっと同じ言葉で口説かれ続けた。「1回どう?」。恋人にはならなかったけれど、もう一度言ってほしかった。黒柳さんは小紙への追悼の談話をこう結んでいた。

 ▼週刊新潮は疑惑のセクハラ発言の音声をニュースサイトで公開している。こちらは二度と耳にしたくないほどの、おぞましさである。

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