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福島第1汚染水 セシウム流出1日20億ベクレル 漁業影響なし

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福島第1汚染水 セシウム流出1日20億ベクレル 漁業影響なし

 東京電力福島第1原発の汚染水問題で、放射性物質セシウム137が今も外洋(原発港湾外)に1日約20億ベクレル漏れているとする研究結果を福島大学環境放射能研究所の青山道夫教授が28日、大阪府で開かれた日本原子力学会で発表した。

 濃度は原発の南約8キロの福島県富岡町沿岸で海水1リットル当たり0・02ベクレル程度。漁業には影響がないとしている。

 平成25年の1日約300億ベクレルから大幅に減ったが、流出は依然続いており、青山氏は、海水中のセシウムとトリチウムの分析から「汚染水源は溶融した核燃料を冷却した水で、建屋から海につながる流出経路があると推定できる」とみている。

 炉心溶融(メルトダウン)が起きた1~3号機では溶融燃料冷却のため原子炉への注水が続いており、燃料に触れた水がセシウムやトリチウムなどを含む高濃度汚染水となって建屋地下にたまっている。

 東電は、地下水が建屋地下の水と混ざって高濃度汚染水が増えるのを防ぐため、建屋周辺で地下水をくみ上げているほか、土壌を凍らせる「凍土遮水壁」を建設。海への流出を防ぐため海側に遮水壁も造った。

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