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【東日本大震災7年 教訓は生かされたのか】(2)「熊本に地震来ない」迷信だった 台風対策優先 耐震化阻む

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 九州で天災といえば風水害を指す。台風の常襲地で役所の防災計画も風水害対策を基軸に組み立てる。その反作用として地震への備えがおろそかになった。

 熊本県の農村は立派な屋根の屋敷が少なくない。厚くて大きな瓦。鬼瓦も堂々としている。農家の自尊心の表れで競い合うように重厚な瓦をふく。

 大型瓦は台風対策を兼ねる。強風でも重みで飛ばない。しかも屋根にくぎで打ち付ける念の入れようだ。

 熊本地震後、益城(ましき)町を歩く。最大被災地だ。

 ぺしゃんこになった家が目につく。

 重い屋根に潰された。瓦は構造的に家が揺れたら屋根から滑り落ちる。瓦が滑落した熊本城がその例だ。農家は屋根に固定する台風対策があだとなった。

防災の不備 お上と住民の合作

 「熊本で大地震は起きない」説が迷信だったことは熊本地震で証明された。

 熊本県は地震の非発生地域ではない。熊本地方気象台によると、地震観測の始まった明治23年から熊本地震前年までの126年間に熊本県で震度5以上の地震が17回起きている。

 政府の地震調査研究推進本部は東日本大震災を受け、マグニチュード6・8以上の地震が30年以内に起きる確率を地域別に再評価した。九州中部は17~27%。警戒を怠ってはならない水準に達している。

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