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【東日本大震災7年 教訓は生かされたのか】(2)「熊本に地震来ない」迷信だった 台風対策優先 耐震化阻む

防災教室で児童に防災の心構えを説く柳原志保さん=2月3日、熊本県玉名市(伊藤寿行撮影)
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 熊本地震の発生前、熊本県民に地震に目を向けさせることができていたのか。

 熊本県和水(なごみ)町の防災士、柳原志保さん(45)は自問自答する。

 答えは「ノー」だった。家具を突っ張り棒で止める行動一つ導けなかったかもしれない。

 宮城県多賀城市の出身だ。東日本大震災で被災し、翌年の平成24年に和水町に移り住んだ。

 被災体験を生かして防災の心構えを伝えようと、防災士の資格を取り、講演活動を始めた。熊本地震の4年前のことだ。

 「日本は地震大国。いつどこで巨大地震が起きてもおかしくありません。東日本大震災を人ごとと思わずに備えてください」

 心得を説く。

 「先生、熊本に地震は来ないから」

 受講者は身を入れて聞いてくれなかった。

 津波の映像を流す。

 「映画みたい」

 現実のことと受け止められない人もいた。

 「熊本で地震や津波のことを言っても受講者はピンとこないですから、台風の話をしてくれませんか」

 あるときは講演の主催者にそう促された。

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