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パワハラで組合提訴 公立福生病院職員「長時間罵倒された」
「うそつき」「狂ってる」など長時間にわたり上司から大声で怒鳴られるパワーハラスメントを受けたとして、公立福生病院(東京都福生市)の事務職員の男性が7日、病院を運営する福生病院組合(管理者=加藤育男福生市長)に慰謝料など約550万円を求める損害賠償請求訴訟を東京地裁立川支部に起こした。
訴状などによると、男性は平成17年から同院で働き始め、25年に医事課長に昇任。28年秋ごろから上司に当たる事務次長の男性から「ばかのまま何年もやってる」「生きてる価値なんてない」などと長時間にわたり罵倒されるパワハラを受け、29年4月に適応障害のため休職。4カ月後に復職したが、謝罪や再発防止の措置が不十分という。
7日会見した男性は、「パワハラを受けた職員は他にもいる。パワハラをなくし、患者さんのための良い病院にしていきたい」と訴えた。
福生病院組合は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
福生病院は福生、羽村、瑞穂の2市1町で作る一部事務組合「福生病院組合」が運営する公立病院。