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沈没タンカーの油、東北沖まで拡大の恐れ

宝島に漂着した油状の物体=1月28日、鹿児島県十島村(宝島消防分団提供) 宝島に漂着した油状の物体=1月28日、鹿児島県十島村(宝島消防分団提供)

 東シナ海で1月14日に沈没したタンカーから流出した油の汚染が今月半ばまでに沖縄や南西諸島に及び、来月半ばには関東-東北沖まで拡大する恐れがあるとの予測結果を、英国のサウサンプトン大と国立海洋学センターの研究グループが3日までにまとめた。

 このタンカーのものと疑われる油が、鹿児島県・奄美大島の海岸などで既に発見されている。

 同センターのエカテリーナ・ポポバ博士は「政府による緊急対応や情報の公表がなく、多くの研究者が懸念を強めている」と、監視強化を求めている。

 海流データなどから汚染物質の動きをシミュレーションしたところ、流出した油は沈没から30日以内に沖縄や鹿児島県の南西諸島周辺海域に拡大。その後は黒潮で運ばれ、関東から東北の沖に到達すると予測した。油の一部が対馬海峡を抜けて山口、島根、鳥取各県などの日本海側に広がる可能性もある。

 南西諸島周辺から韓国・済州島周辺の海域で汚染のリスクが特に高く、サンゴ礁などの生態系や漁業に悪影響が出る危険があるという。

 タンカーはイランの海運会社所有で、揮発性が高いコンデンセートという軽質原油を積んでいた。上海沖で貨物船と衝突、炎上しながら漂流し、奄美大島の西約300キロ付近で沈没した。

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