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「ブラック中のブラック業界」損失を取り返したい気にさせた悪質業者 先物取引市場凋落のワケ

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「ブラック中のブラック業界」損失を取り返したい気にさせた悪質業者 先物取引市場凋落のワケ

 日本商品先物振興協会の担当者は「投資先の多様化などで先物市場から個人投資家が減っているとみられる」とした上で、「先物取引投資の魅力を地道に投資家らに伝えてゆき、適切な市場の維持、発展を図っていきたい」としている。

 ●商品先物取引=貴金属や原油、穀物など価格が変動する商品について、事前に一定の量・価格で売買契約する取引。近代的な先物取引市場は、江戸時代の「堂島米会所」(大阪)が世界初とされる。物資を扱う業者にとっては、将来的な値上がりや値下がりのリスクを管理できるなどのメリットがある。一方、現物商品を必要としない投資家にとっては、契約時の価格と一定期間後の価格の差額が利益(損失)となる投機的側面も持つ。(1)一定期間中に差額を決済する必要がある(2)少額の元手(証拠金)で多額の取引ができる-などの点で、現物株の取引とは異なる。

 個人投資家に対する強引な勧誘などがかつて社会的に問題化し、国民生活センターによると、先物取引をめぐる相談件数は平成14年度に7千件を超え、10年前の4倍になった。主な内容は、脅迫的勧誘や無断取引など。13年には大手業者社員が損失を被った顧客に殺害されたほか、顧客とのトラブル件数を国に過少報告したなどとして同社社長が逮捕される事件も起きた。

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