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【被災地を歩く】福島・浪江町、帰還まだ2%「元々何もなかった。慣れるとなんとかなる」避難解除後初の正月

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【被災地を歩く】
福島・浪江町、帰還まだ2%「元々何もなかった。慣れるとなんとかなる」避難解除後初の正月

福島県浪江町の請戸漁港近くに広がる野原。津波の爪痕を残す廃墟も残されている=1日 福島県浪江町の請戸漁港近くに広がる野原。津波の爪痕を残す廃墟も残されている=1日

「戻った人は不便や不安を覚悟している」

 浪江町は4月に小中学校の再開を予定している。

 住民の立場で、早くから町の復興に関わってきたのが、浪江町行政区長会会長の佐藤秀三さん(72)だ。

 佐藤さんは「浪江に戻ってきた人は不便や不安を覚悟して戻ってきた」と話す。自身も町の生活にさほど不便はないという。

 「浪江に戻ってきた人同士で話しても、不満は話題にならない。それが『何か不安はないですか』と、かしこまって聞かれると、違った答えをすることになる。結果的に被災者とメディアが『風評』を作る格好になっている」とみている。

 小中学校の再開にあたって、佐藤さんら住民が花を植えた。近くには住宅も建つ。「子供と競い合うことで高齢者も生きがいを持てるのではないか」。そう望んでいる。

 佐藤さんの運転で夜の街を走った。家に灯る、生活の明かり。昼間には見えなかった住民の存在がそこからうかがえる。

 「役場は440人住んでいるいうが、私は700人はいるとみている」

 そう佐藤さんは語った。(内田優作、写真も)

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