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【被災地を歩く】福島・浪江町、帰還まだ2%「元々何もなかった。慣れるとなんとかなる」避難解除後初の正月

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【被災地を歩く】
福島・浪江町、帰還まだ2%「元々何もなかった。慣れるとなんとかなる」避難解除後初の正月

福島県浪江町の請戸漁港近くに広がる野原。津波の爪痕を残す廃墟も残されている=1日 福島県浪江町の請戸漁港近くに広がる野原。津波の爪痕を残す廃墟も残されている=1日

 町は28年10月に仮設商店街「まち・なみ・まるしぇ」を開設した。コンビニエンスストアや食料品店、喫茶店が並ぶ。それでも女性は「十分ではない」と話す。実際に訪ねてみると、コインランドリーを除いて、全て休業だった。

 もっとも、そんな町の風景に違った見方をする住民もいる。

 「色々なものがないといっても、ここには元々何もなかった。慣れてみるとなんとかなる」

 こう話すのは、町内で電気工事業を営む男性(57)だ。その言葉からは、町外避難を続ける住民に感じている違和感がうかがえた。

 「戻らない理由付けをしている。いつまでもひきずらず、町に戻るか、移るか決めればすっきりする」

 指摘は厳しい。しかし、それこそが、東京電力福島第1原発事故が産み落としたコミュニティーの断絶かもしれない。

 一方で、男性は言った。「今年はいいこともあるだろう。春になれば戻る人も増えてくるだろう。学校も再開する」

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