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留学生殺害で中国籍の男に懲役20年 異例の主文後回し

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留学生殺害で中国籍の男に懲役20年 異例の主文後回し

10日、被告の裁判について記者の質問に答える江歌さんの母親=東京都台東区 10日、被告の裁判について記者の質問に答える江歌さんの母親=東京都台東区

 東京都中野区のアパートで、中国人留学生の女性を殺害したとして、殺人罪などに問われた中国籍の元大学院生、陳世峰被告(26)の裁判員裁判の判決公判が20日、東京地裁で開かれた。家令和典裁判長は「被害者の首を刃物で多数回突き刺し、危険極まりない犯行態様」として、求刑通り懲役20年を言い渡した。

 中国では、陳被告の死刑を求める署名活動が行われるなど事件への関心が高まっていた。家令裁判長は混乱を避けるため、通常、冒頭に言い渡す主文を「最後に宣告する」とした。

 判決によると、陳被告は平成28年11月3日未明、復縁を拒絶されていた元交際相手の女性を自宅アパートで待ち伏せし、女性とともに帰宅した江歌さん=当時(24)=の首を刃物で多数回刺すなどして殺害した。

 陳被告は「被害者からナイフを取ろうともみ合っているうちに不意に首を刺した」と起訴内容を否認。弁護側は殺人未遂罪にとどまると主張していた。

 家令裁判長は、首を狙い多数回刺していること、被害者の救命措置をせずに現場を立ち去っていることなどから「強固な殺意があった」と認定。事件の経緯などについて「被害者や元交際相手に責任を転嫁するような不合理な弁解をし、真摯な反省の情は認められない」とした。

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