産経ニュース

江ノ島「想定外の高波」 神奈川県知事が台風被害を視察

ニュース 社会

記事詳細

更新


江ノ島「想定外の高波」 神奈川県知事が台風被害を視察

高波による被害を視察する黒岩知事=27日、藤沢市の江の島(川上朝栄撮影) 高波による被害を視察する黒岩知事=27日、藤沢市の江の島(川上朝栄撮影)

 23日未明に神奈川県内を通過した台風21号による高波で大きな被害を受けた江の島(藤沢市)を27日、黒岩祐治知事が視察し、関係者から説明を受けた。江の島は2020年東京五輪セーリング競技の会場になっているが、黒岩知事は「想定外の高波で、備えが十分ではなかった」として、五輪に向けて対策を急ぐ考えを示した。

 県藤沢土木事務所などによると、23日午前4時に江の島に近い平塚海岸沖に設置された観測塔で、記録が残っている昭和54年以来最大となる高さ7・1メートルの波を計測。江の島では同日午前6時の満潮時にほぼ重なるように高波が押し寄せ、高さ6・6メートルの防波堤を乗り越えたとみられる。

 黒岩知事は高波の衝撃で防波堤上に設置された鉄製柵が折れた様子も視察。「(五輪期間中の)8月に高波が押し寄せないとはいえない。台風の際にヨットをどこにどうやって動かすのかなどマニュアルを作成する必要がある」とした。

 江の島では陸揚げしていたヨット約20隻が破損し、駐車場のアスファルトが剥がれた。観光名所の洞窟「江の島岩屋」にも土砂や木片が流れ込み、岩屋に続く道の欄干が破損したことを受け、閉鎖している。

 台風21号をめぐっては、大磯町国府本郷の西湘バイパスの擁壁が高波で約300メートルにわたり崩落。約1・3キロにわたり対面通行となっている。同バイパス下り線にある西湘パーキングエリア(小田原市)でも高波がフェンスを乗り越えて流入。木片や石、砂が散乱し、一部施設で復旧のめどが立っていない。「約12メートルの高波が打ちつけた」(中日本高速)とみられる。

このニュースの写真

  • 江ノ島「想定外の高波」 神奈川県知事が台風被害を視察

「ニュース」のランキング