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弁護士殺害、秋田県への請求退ける 警官が被害者を犯人と誤認「非難できない」

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弁護士殺害、秋田県への請求退ける 警官が被害者を犯人と誤認「非難できない」

弁護士刺殺訴訟の判決のため、秋田地裁に向かう遺族(手前)ら=16日午後、秋田市 弁護士刺殺訴訟の判決のため、秋田地裁に向かう遺族(手前)ら=16日午後、秋田市

 秋田市で平成22年、弁護士の津谷裕貴(つや・ひろたか)さん=当時(55)=が自宅で男に刺殺されたのは、警察官が津谷さんを犯人と間違えて取り押さえたためだとして、遺族が秋田県と男に計約2億2300万円の国家賠償と損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、秋田地裁であった。斉藤顕裁判長は男に賠償を命じたが、県への請求は退けた。

 斉藤裁判長は「当時の状況に照らすと、警察官が津谷弁護士を侵入者と認識したことを非難することはできない」として、現場の対応に違法性はなかったと指摘した。

 また「秋田県では凶悪事件の発生が少なく、日頃から本件のような突発的な事案に対応することができるだけの訓練や意識の涵養が十分でなかったことから、現場で適切に対応することができなかったと考えられる」と、現場に向かった警察官個人ではなく県警の態勢の問題だとした。

 津谷さんの妻、良子さん(60)らは、110番通報を受けて到着した県警機動捜査隊の男性警部補と男性巡査部長員が津谷さんを犯人と勘違いし、両腕をつかんでいる隙に菅原勝男受刑者(73)=殺人などの罪で無期懲役確定=に刺殺されたと主張。通報を受けた県警通信指令室が現場に「けんか口論」と伝えるなど情報伝達にも問題があったとしていた。

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