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イスラム国渡航計画事件で違法な捜索 ジャーナリストが都と国を提訴 東京地裁

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イスラム国渡航計画事件で違法な捜索 ジャーナリストが都と国を提訴 東京地裁

イスラム国渡航計画事件をめぐり違法な家宅捜索を受けたとして損害賠償を求め提訴した常岡浩介氏(左)=3日、東京・霞が関(加藤園子撮影) イスラム国渡航計画事件をめぐり違法な家宅捜索を受けたとして損害賠償を求め提訴した常岡浩介氏(左)=3日、東京・霞が関(加藤園子撮影)

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の戦闘員に加わろうと北海道大の男子学生(当時)がシリア渡航を企てた事件をめぐり、警視庁に違法な家宅捜索を受けたとして、ジャーナリストの常岡浩介さん(48)が3日、東京都と国を相手取り、計約620万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状などによると、常岡さんは平成26年8月、同志社大元教授の中田考氏の依頼で北大生の航空券を準備。同年10月、警視庁公安部が北大生の関係先として私戦予備・陰謀容疑で常岡さん宅を家宅捜索し、携帯電話やデジタルカメラを押収した。

 常岡さん側は訴状で、北大生にISの知識はほとんどなく、「北大生は口先だけで威勢のいいことを言っていただけ。北大生の行動が外国に武力を行使する行為とは到底言えず、私戦予備・陰謀罪は成立しない」として、捜査は違法と主張。公安部の家宅捜索で取材の自由を侵害され、精神的苦痛を負ったなどとしている。

 常岡さんは国外で義勇兵として戦うことを禁止する法令が日本にないことを問題提起するため、渡航先で北大生らを同行取材する予定だったという。

 東京・霞が関の司法記者クラブで会見した常岡さんは「公安警察は事件でないものを事件だと言っている。法治主義を悪用している実態を裁判で明らかにしたい」と話した。

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