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【横浜患者殺害】「大口病院選ばなければ」 中毒死から1年 遺族、心境語る

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【横浜患者殺害】
「大口病院選ばなければ」 中毒死から1年 遺族、心境語る

殺害された西川惣蔵さんが生前愛用していたというコップと遺影(遺族提供) 殺害された西川惣蔵さんが生前愛用していたというコップと遺影(遺族提供)

 横浜市神奈川区の「大口病院」で昨年9月、点滴を受けた男性入院患者2人が中毒死した事件で、亡くなった西川惣蔵さん=当時(88)=の長女(52)が横浜市内で報道陣の取材に応じ、事件から1年が経過した現在の心境を語った。

 定年まで都内のメーカーに勤めていた西川さんは物静かな性格。2人の孫をかわいがっていたといい、「私の前では絶対言わないような冗談を孫の前では言ったりしていた」という。

 西川さんが倒れたのは昨年の8月上旬。救急病院に入院後、翌月中旬に大口病院に転院した。親身に相談に応じてくれた女性医師に好印象を持ったが、女性看護師が別の看護師を怒鳴りつけたり、点滴袋が公共スペースに散見されたりするなど「今考えればおかしいところもあったかもしれない」と振り返る。

 転院3日後、危篤状態に。長女らが駆けつけると苦しそうに呼吸をしていたが、一度は持ち直した。「楽になった?」と聞くと、しっかり聞き取れる声で「楽になった」と答えたという。「また来るね」と言い部屋を後にしたが、これが最後の会話となった。

 「遺体を調べさせてほしい」と県警から連絡があったのは亡くなった翌日の19日。その後、中毒死を知らされた。「大口病院を選ばなければ」と後悔してもしきれないという。

 「必死に生きようとしていた父の気持ちを断った犯人を許せない。犯人が普通に生活していると思うと許せない」と、長女は声を詰まらせながら話した。

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