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【O157】
女児死亡、前橋市会見詳報(1)「客が盛りつける際の管理が不十分」
「間違いございません。遺族の意向で東京都内在住とだけにします」
--もう1人の患者は何歳か
「前橋市在住の60代女性。この女性と女児は家族の集まりで一緒に食べた」
--事件の経過は
「9月5日午後5時過ぎに東京都庁から連絡が入り、それから調査していた。情報を精査し、その時点では前橋市の親戚(しんせき)の方の連絡先が分からなかった。60代の女性の方は幼児より先に情報が入っていて、何を食べたのかなどを調査した。60代女性の発症は8月30日以降。女児に関する連絡は5日で、その段階で2人のウイルスが一致しているのかは分からず、その後、同一グループと判明した」
--60代女性の発症が分かったのはいつか
「8月30日に届け出を受けた」
--初めて犠牲者が出た。新たな対応は
「通常の食中毒だと、食品、場所、時間が同一。今回は『でりしゃす六供店』の販売形態が食材加工の一部まで(検査により認定された)安全な方(である従業員)がやり、盛りつけから先は客自体が自主的に行っている。自分で盛りつけ作業をする中、それぞれの健康状態は確認されていない。同じように、バイキングやサラダバーなど客が自主的に盛りつける際の管理が不十分な面が今回、見受けられる。どこに感染源があったか、調理の管理はどこまでするのか、これらを検討し今後生かし、対応策を考えていきたい」
--新たな処分は
「基本的に衛生の改善は済んでおり、『でりしゃす』については、できる限り協力をしてもらい、安全な食品を提供してもらいたい」