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【埼玉少女誘拐】
寺内樺風被告は「一過性のパニック」 諸沢英道・元常磐大学長、精神障害を否定
世間を震撼(しんかん)させた少女誘拐事件。検察側が懲役15年を求刑した寺内樺風(かぶ)被告(25)は29日の判決公判で、不規則発言を繰り返したため、期日が延長された。言動は病気からくるものか、それとも演技なのか-。犯罪者の心理に詳しい元常磐大学長の諸沢英道氏(犯罪学)は「被告はパニックになったとみられ、責任能力とは無関係なのではないか」と分析する。
寺内被告は罪の重さの認識について「車や美術品を盗むより断然軽い罪と思っていた」と答えるなどしたことから「いい加減な対応をしてきた」と指摘。一方で、公判が進むにつれて精神状態は「被告として糾弾されると確実に追い詰められる」と述べた。
7月に開かれた論告求刑公判の最後で、寺内被告が「おなかがすきました」などと発言したことについて「現実の法廷を認めたくないからだ」とした。
その上で、不規則発言を繰り返したのは「厳粛な法廷に座らされ、精神的に不安定になるけど逃げ出せない状態にあるからだ」。そのため「精神障害でなく、障害のない人でもなることがある一過性のパニック状態だ」とした。
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