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クマ被害を減らすにはどうすればいいのか 「観光」しかない

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クマ被害を減らすにはどうすればいいのか 「観光」しかない

なぜクマ被害が増えているのか なぜクマ被害が増えているのか

 文化財にも通じることだが、日本人はとにもかくにも手をつけないことが「保護」だと信じて疑わない。だから、文化財や自然を観光資源として整備しようという話が出ると、「マナー知らずの外国人観光客に日本の美しい自然や伝統文化が破壊される!」と半狂乱になる人が多いが、実は自然も文化財も手をつけないことで、衰退の一途をたどっているというなんとも皮肉な状況がある。

 本連載で何度か紹介している文化財保護会社を経営しているデービッド・アトキンソン氏など当事者はその危機が分かっているので、「放置」ではなく「整備」の必要を訴える。

 自然に関してもまったく同じだ。2013年2月14日のクローズアップ現代「ハンターが絶滅する!? ~見直される“狩猟文化”~」(NHK)という番組のなかで、猟師の千松信也さんがこんなことをおっしゃっている。

 「さんざんこれまで人間が自然に手を加えて、手付かずの自然なんてもう日本にはほとんど存在しないです。昔から人間というのは自然の一部として、関わりを続けてきた。さんざん手を入れて、ある一方でひどいことをして、それをそのまま放置するっていうのは、それ自体がさらなる自然破壊。決して自然は、そのまま放置しておいていい状態ではないというのが現状だと思います」

 人間が自然を制御できる、というのは大きな思い上がりだが、「いろいろ昔は荒らしたけど、自然なんだから放っておけば勝手に蘇るでしょ」という考えはそれ以上に傲慢(ごうまん)ではないか。

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