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【相模原殺傷】犠牲者の匿名で安否わからず 障害者を同等に見ないうわべの優しさが事件うむ

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【相模原殺傷】
犠牲者の匿名で安否わからず 障害者を同等に見ないうわべの優しさが事件うむ

相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を刺殺するなどして殺人罪などで起訴された元職員、植松聖被告(27)が産経新聞に宛てた手紙。「最低限度の自立ができない人間を支援することは自然の法則に反する」とつづるなど、差別的な持論を展開した。 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を刺殺するなどして殺人罪などで起訴された元職員、植松聖被告(27)が産経新聞に宛てた手紙。「最低限度の自立ができない人間を支援することは自然の法則に反する」とつづるなど、差別的な持論を展開した。

 「突然ふっと、ね」。知的障害がある小西勉さんは自宅に近い横浜市内の駅のホームで、向かってくる電車の方に吸い込まれるように進むときがある。「ここ2、3年、何回も。今だってあります」。途中で「ああ」と思い、足が止まる。相模原殺傷事件の植松聖(さとし)被告(27)は「障害者は不幸しかつくらない」と主張。ネット上には賛同する書き込みもあった。小西さんは「悲しいけど、周りにもそういう人はいるし」とポツリ。“自殺”しそうになる理由を一つには絞れないが、社会の空気は大きな要因だという。

 発生から1年がたった相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件で、警察は殺害された19~70歳の入所者19人の氏名を公表していない。「遺族の希望」が理由だ。

 ■無事かが不明

 小西さんは、事件現場となった施設に何度も足を運び、献花した。友人が入所していたという仲間は「名前が出ないから、無事かどうか分からない」と嘆いた。「自分なら公表してほしい」。そう語り合った。

 昨年9月、横浜市で開かれた知的障害の当事者団体「ピープルファースト」の全国大会。小西さんは実行委員長を務めた。参加者からは「自分で決めるという当たり前のことを奪われてきた」「『特別支援学級に行け』『施設に行け』と、親や行政に人生を決められる」といった声が出た。

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