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【震災真論・深論】捨てるのか、ホヤは食べてなんぼだ 韓国禁輸、東電が買い取り「宮城の味」を消費者に 

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【震災真論・深論】
捨てるのか、ホヤは食べてなんぼだ 韓国禁輸、東電が買い取り「宮城の味」を消費者に 

雄勝湾でホヤの水揚げ作業を行う(左から)松野水緒さん、伊藤浩光さん、木村達男さん=6日午前、宮城県石巻市(納冨康撮影) 雄勝湾でホヤの水揚げ作業を行う(左から)松野水緒さん、伊藤浩光さん、木村達男さん=6日午前、宮城県石巻市(納冨康撮影)

 そのテレビニュースを松野水緒(みお)(37)は釈然としない思いで見ていた。

 仙台市で居酒屋を営む。地元の魚を売りにしている。

 ニュースはホヤの水揚げを伝えていた。夏が旬の海の珍味だ。

 朝取りのホヤが港に揚がり、トラックの荷台に積み込まれる。いつもの出荷風景と変わらない。

 そこまでは。

 車は市場に向かわない。

 廃棄物処理場への道をたどる。

 三陸沖は養殖ホヤの日本一の産地で知られる。宮城県の生産量は全国の4分の3を超す。平成23年の東日本大震災で養殖施設が全滅したが、その年のうちに修復し、養殖を再開した。

 上得意は韓国だ。生をコチュジャンと酢に付けて食べる食文化が定着している。消費量は日本の国内消費を大きく上回り、生産量の7割は韓国への輸出が占める。

 その最大消費国が25年、禁輸を断行した。

 理由は東京電力福島第1原発事故だ。海洋汚染を気にし、原発立地県の福島のほか、宮城など東日本の太平洋側7県のホヤを含む全水産物の輸入禁止に踏み切った。

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