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重量超過や機首上げ過ぎで速度低下 調布小型機墜落で調査報告書

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重量超過や機首上げ過ぎで速度低下 調布小型機墜落で調査報告書

2015年7月、東京都調布市の住宅に墜落し、大破した小型プロペラ機 2015年7月、東京都調布市の住宅に墜落し、大破した小型プロペラ機

 東京都調布市で平成27年7月、小型機が住宅街に墜落し、住民を含め3人が死亡、5人が重軽傷を負った事故で、運輸安全委員会は18日、事故で死亡した川村泰史機長=当時(36)=が重量超過の機体で速度不足のまま離陸し、上昇中に機首を上げ過ぎたことが速度低下につながり墜落したとする調査報告書を公表した。エンジンの出力低下が速度低下につながった可能性を指摘したが、エンジンの不具合などは確認できなかったとした。

 報告書によると、事故機の総重量は乗っていた5人の体重などを含め約2008キロと推定。燃料を調布-大島間に必要な量の5倍に当たる約286キロ積み、規定された離陸可能な最大重量の1950キロを約58キロ超過していた。重心は後方に偏っていたとみられ、機首が上がりやすく、不意に失速しやすい状態だった。

 飛行機が水平飛行から機首を上げた場合、一定の速度があれば速度を落としながら上昇する「フロントサイド特性」と、低速の場合には速度が落ちて降下する「バックサイド特性」がある。事故機は上昇中に低速だったためにバックサイドの飛行となり、飛行継続が困難になったとみられる。報告書では、速度低下への対応を優先し、機首を下げていれば飛行が続けられた可能性を指摘した。

 運輸安全委は調布飛行場周辺で撮影された映像や機内の写真を解析し、離陸後26秒で滑走路から約770メートルの住宅地に墜落するまでの動きを明らかにした。

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