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【福知山線脱線事故】JR西3社長の無罪確定へ 最高裁、過失認めず

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【福知山線脱線事故】
JR西3社長の無罪確定へ 最高裁、過失認めず

尼崎JR脱線事故で強制起訴されたJR西日本歴代3社長(左から)井手正敬氏、南谷昌二郎氏、垣内剛氏 尼崎JR脱線事故で強制起訴されたJR西日本歴代3社長(左から)井手正敬氏、南谷昌二郎氏、垣内剛氏

 

平成17年に乗客106人が死亡した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本元会長、井手正敬(まさたか)被告(82)ら歴代3社長について、最高裁第2小法廷(山本庸幸(つねゆき)裁判長)は、「現場が、特に脱線事故が起こる危険性の高いカーブだと認識していたとはいえない」として、3社長の過失を否定、検察官役の指定弁護士の上告を棄却する決定をした。事故の予見可能性を認めず、3社長を無罪とした1、2審判決が確定する。

 決定は12日付。4裁判官全員一致の結論。他に無罪が確定するのは、元会長、南谷(なんや)昌二郎(75)と元社長、垣内剛(たけし)(73)の両被告。

 公判では、事故を予見できたにも関わらず現場のカーブに自動列車停止装置(ATS)を整備する指示を怠ったと言えるか-が主な争点となった。

 同小法廷は、当時はATS整備が義務付けられていなかった▽ATS整備は鉄道本部長の所管で3社長は個別のカーブの危険性に関する情報に接する機会が乏しかった▽社内で現場が事故危険性の高いカーブだと認識されていた事情も伺えない-ことなどを検討。2千カ所以上あるカーブのうち、現場カーブについて3社長が特に危険性を認識していたとはいえず、ATS整備を指示する注意義務はなかったと結論づけた。

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