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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町 全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町

 「一定の進捗はあるが、まだ是正にいたっていないもの(簡宿)も残されており、より厳しい法的措置を含め検討をしていきたい」

 川崎市の福田紀彦市長は?日の定例記者会見でこう述べた。宿泊者については「転居支援はしているが、そもそも転居したくない方も多くいる。より丁寧な対応が必要だ」とした。

 市は同日、第6回川崎市簡易宿所火災事故対策会議を開催。平成?年7月に「3階構造」の簡宿の使用制限命令を出し、簡宿の生活保護受給者に賃貸住宅への引っ越しを促した結果、4月?日時点で、3階以上に住む宿泊者を含めて352人が転居したことを明らかにした。ただ、「命令自体を不服に思っている所有者がいる」(市まちづくり局)ことなどもあり、3階以上の宿泊者ゼロ化実現は相変わらず厳しい状況にあるという。

 市は今後、違法状態を解消していない簡宿に対し、是正措置計画の履行を求めるが、応じない場合は、告発や行政代執行なども視野に厳しい対応をとることも検討しており、早期の課題解決を図りたい考えだ。

 川崎・日進町簡易宿泊所火災 川崎市川崎区で平成27年5月17日未明、簡易宿泊所2棟が全焼し、宿泊者11人が死亡した火災。市消防局は28年2月に「何者かがガソリンをまき放火した」との調査結果を公表。県警は「放火と断定できる証拠がない」として放火と失火の両面で捜査を続けている。

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