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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町 全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町

 経営者の男性(64)は「外国語ができる管理人はいない。生活習慣や食べ物、宗教も違う。外国人を泊められるノウハウなんてない」と話す。宿泊者だけでなく、経営者も高齢化している。男性は「いまから新しいことを始めるよりも、廃業したほうがいいと考える経営者がほとんどだよ」と力なく話した。

 火災を契機に再生への圧力が一気に強まった。自分たちでは変えがたい変革の流れに、簡宿街では虚脱感が漂う。再開発で地区は生まれ変わるのか。その時、老いた宿泊者や経営者らはどこへ行くのか。簡宿街の未来像はまだ見えない。

 「3階利用」ゼロ化はならず

 川崎市では、川崎区日進町の簡易宿泊所で?人が死亡した火災の発生以降、川崎特有の「3階構造」の根絶を図ってきたが、4月?日時点で違法建築となる3階以上の部分に宿泊者がいる簡宿はまだ3棟あり、いまだにゼロ化できていない。市も後押しして日進町の活性化を図る取り組みが進み、将来に向けた明るい兆しも出てきているが、高齢化の加速や、現在も県警が出火原因を特定できていないなど、課題も残る。

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