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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町 全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町

 簡宿街では宿泊者の高齢化が進んでいる。その多くは生活保護受給者だ。川崎市は火災をきっかけに、宿泊者らにアパート移住と生活の立て直しをすすめている。

 佐藤さんは「元気な人から出てゆき、介護の必要な人だけが残る。近所でゴミ出しをよく手伝ってくれていた人もいなくなった」と不満を漏らす。その上で「簡宿は要介護者の受け皿という役割も果たしている。無くなったら行政側も困るのではないか」と憤った。

廃業選ぶ経営者

 経営難による廃業があとを絶たず、地区では簡宿が取り壊された跡の空き地が目立つ。別の簡宿で管理人を務める男性(52)は「防火対策で使える部屋数は3分の2に減った。アパート移住で宿泊者も激減した。おれたちは斜陽だよ」と肩を落とす。

 東京五輪を3年後に控え、国内外からの観光客増加を目指す市は、民間による「日進町」地区の再生を期待し、説明会開催などの形で業者を支援している。

 東京都台東区で「山谷」と呼ばれた簡宿街など、外国人宿泊者向けに活路を見いだす地区もあるが、「日進町」地区で同様に再活性化が進むかは不透明だ。

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