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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

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川崎の簡易宿泊所火災から2年 再生迫られる簡宿街 進む高齢化、宿泊者激減…漂う虚脱感

全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町 全焼した簡宿「吉田屋」と「よしの」の跡地。マンションが建とうとしている=神奈川県川崎区日進町

 JR川崎駅から徒歩約15分。マンションが建ち並ぶ一角に、すっぽりと空間になっている場所がある。2年前の5月17日未明、11人の死者を出した火災で全焼した簡易宿泊所「吉田屋」と「よしの」の跡地だ。木炭だけになった壮絶な火災現場も、遺体を収容するテントが設置された目の前の公園も、今は静かな時間が流れている。跡地ではまもなく新しいマンションの建設が始まる。火災から17日で2年。再生を迫られる川崎・日進町の簡宿街を歩いた。(外崎晃彦)

 「みんなアパートへ引っ越していった。もうほとんど残っていない」

 路地に持ち出したいすに腰掛けていた宿泊者の男性(74)は、火災後、地区内の簡宿に移り住んだ多くの被災者について「みんな口を閉ざしていた。怖い体験を思い出すのが嫌なんだ」と振り返った。

「介護の受け皿」

 全焼した「よしの」の元管理人、佐藤紋子さん(76)は「もう2年たったのかという思い。あっという間だった」と話す。いまは地区内の別の簡宿で管理人を務めているが、「宿泊者の世話に追われる日々。大便を漏らしたりトイレを汚したり。ここは老人ホームじゃないのだが…」と嘆く。

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