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「娘は“少女A”ではない」 遺族、被害者秘匿拒否し実名審理 東京・江戸川区の女子高生強盗殺人

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「娘は“少女A”ではない」 遺族、被害者秘匿拒否し実名審理 東京・江戸川区の女子高生強盗殺人

 近年、被害者名を秘匿する風潮は強まっている。相模原市の障害者施設で昨年7月に起きた殺傷事件では、神奈川県警が「遺族の意向」として犠牲者の実名を秘匿。今後の公判でも実名で審理されるかは不透明だ。バングラデシュ・ダッカで日本人7人が殺害されたテロ事件でも日本政府は当初、氏名公表を差し控えた。20年の東京・秋葉原の通り魔事件の公判でも、一部の犠牲者の氏名が秘匿されて審理された。

 裕見子さんによると、公判に先立ち、検察官からは加奈さんの氏名を秘匿するか意向を聞かれたという。「事件当時は実名や顔写真まで報道されたのに、公判になって秘匿するというのは違和感しかなかった。秘匿が決まると、家族も娘の名前を法廷で呼べなくなる。家族で話し合い、娘の名誉を守るためにも秘匿しないことを決めた」

 16日の公判で裕見子さんは、人ごとのように淡々と話す青木正裕被告の姿をじっと見つめ続けた。だが閉廷後に廊下に出た途端、号泣した。裕見子さんと父の正史さん(48)は19日に意見陳述する。(小野田雄一)

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