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【大分の病院突入事故】道交法改正も減らぬ高齢者事故 認知症判断に「グレーゾーン多数」

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【大分の病院突入事故】
道交法改正も減らぬ高齢者事故 認知症判断に「グレーゾーン多数」

 大分中村病院のロビーに突っ込んだ軽乗用車(右)=2日午前11時40分ごろ、大分市  大分中村病院のロビーに突っ込んだ軽乗用車(右)=2日午前11時40分ごろ、大分市

 ところが事故原因の全てが認知症とはかぎらない。昨年11月、東京都立川市の病院で2人をはねた乗用車の女性(83)も過去に認知症の診断はなかった。多くが一般的な運動能力や判断力の低下などが影響しているとみられ、「グレーゾーンに位置する運転手は多数いるだろう」と警察関係者は危機感を募らせる。

 各自治体は高齢者に免許証の自主返納を勧めており、昨年の65歳以上の自主返納は約32万7600件。前年より4万件程度増加しているが、移動手段が狭まるほか、運転を自立の証しと感じ、返納に消極的な高齢者も少なくない。

 車の代替手段として期待されるのが予約制の乗り合いタクシーやバスで、各自治体やタクシー業者が普及を進める。警察関係者は、「郊外の交通手段確保や自動制御システム開発など、幅広い対策を検討する時期だ」と話している。

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