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殺害告白の死刑囚を異例の起訴 残る神奈川の男性殺害事件も関連捜査

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殺害告白の死刑囚を異例の起訴 残る神奈川の男性殺害事件も関連捜査

 平成10年に会社役員の斎藤衛さん=当時(49)=の遺体が見つかった事件で、東京地検は1日、殺人罪で、自ら殺害を告白した死刑囚の矢野治死刑囚(68)を起訴した。確定死刑囚の起訴は極めて異例。裁判員裁判で審理される見通し。矢野死刑囚は28年4月に遺体で見つかった男性についても殺害への関与を告白しているものの、殺害の実行行為をしたとみられる関係者が既に死亡していることから、警視庁組織犯罪対策4課は立件の可否を慎重に検討している。

 起訴状などによると、矢野死刑囚は10年4月8日、東京都豊島区の暴力団事務所で、斎藤さんの首を絞めて殺害したとしている。

 捜査関係者によると、矢野死刑囚は斎藤さん殺害を告白する文書を送付後、警視庁の任意聴取に応じなくなったことなどから、組対4課は異例の逮捕に踏み切り、告白の内容や関係者の証言などから裏付けを進めていた。

 一方、矢野死刑囚は8年8月から行方不明となっていた神奈川県伊勢原市の不動産業、津川静夫さん=当時(60)=を殺害したとする文書を27年に警視庁渋谷署へ送付。矢野死刑囚や遺体の遺棄に関わった知人の男の供述から28年4月、伊勢原市の山中で津川さんの遺体を発見した。ただ、矢野死刑囚が知人の男に直接指示したとされる遺体の遺棄は時効が成立している。

 矢野死刑囚は、暴力団関係者から依頼された津川さん殺害を別の暴力団関係者に仲介しただけで直接殺害に関与していないとされるほか、矢野死刑囚以外の関係者は既に死亡しており、立件は困難とみられている。

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