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【千葉・9歳女児遺体】子供の安全どう確保 見守り活動参加…防犯側の犯行

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【千葉・9歳女児遺体】
子供の安全どう確保 見守り活動参加…防犯側の犯行

レェ・ティ・ニャット・リンさんが使っていた通学路付近で、保護者と下校する児童ら=14日、千葉県松戸市(宮崎瑞穂撮影) レェ・ティ・ニャット・リンさんが使っていた通学路付近で、保護者と下校する児童ら=14日、千葉県松戸市(宮崎瑞穂撮影)

 幼い子供が被害者となる事件は過去にも発生しているが、犯罪者は地域コミュニティーから孤立していたケースが多く、今回のように「地域社会の中」で、子供の安全を守るべき立場の人物による犯行は、従来の防犯対策の想定外だった。新たな被害を防ぐにはどうすればいいのか。専門家からは新たな防犯のあり方を求める声が上がっている。

 亡くなったレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)は一人で登校中に連れ去られたとみられているが、逮捕された渋谷恭正(やすまさ)容疑者(46)は、普段から通学路の見守り活動に参加していた上、自身の子供もリンさんと同じ小学校に通っていた。東京工業大の影山任佐名誉教授(犯罪精神病理学)は、リンさんと渋谷容疑者が顔見知りだったとすれば、「事件を防ぐのは難しかった」と話す。

 子供の登下校時の防犯については、平成16~17年に奈良市、栃木県今市市(現日光市)、広島市で、いずれも下校中の小学1年の女児が連れ去られて殺害される事件が立て続けに発生したことを受け、対策強化が図られてきた。

 集団登下校や学校と住民による通学路の見守り活動が全国に普及し、防犯ブザーの配布や、衛星利用測位システム(GPS)付きの携帯電話を持たせる保護者が増えた。学校外で名札や持ち物の記名で児童の名前が特定されないように配慮する動きも進んだ。警察庁によると、28年末現在で全国に約3万6千の「防犯ボランティア団体」があり、地域の子供を犯罪や事故から守っている。

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