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【テロ等準備罪を考える】市民の声に耳傾けて オウム真理教家族の会 永岡弘行会長

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【テロ等準備罪を考える】
市民の声に耳傾けて オウム真理教家族の会 永岡弘行会長

「オウム真理教家族の会」の永岡弘行会長 「オウム真理教家族の会」の永岡弘行会長

 組織犯罪処罰法を改正し、テロ集団などの組織的犯罪集団に限って、重大犯罪を未然に防止する仕組みを作る、という理念は評価したい。私は「オウム真理教家族の会」会長として、オウム真理教信者に脱会を促す活動を続けてきた。平成7年の地下鉄サリンなど教団が一連の事件を起こす前から、警察や行政に教団の危険性を訴えてきたが、動いてもらえなかった。あの時に聞く耳を持っていてくれたら、その後の事件を防げたかもしれない、というじくじたる思いがある。

 長男が教団に入信したのは19歳の時。妻から「最近、肉や魚を食べなくなった」と聞き、異変に気付いた。教団の説法会で、教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(62)は信者の思考能力を奪い、実の親への敵対心を植え付け、教義をすり込んでいた。「この団体を放っておいたら大変なことになる」と感じた。

 私自身も7年に、信者らに猛毒の神経剤VXをかけられ、中毒症に陥った。教団による一連の事件では、13人の死刑が確定した。教団元幹部らの上告が最高裁で退けられるたびに私が感じてきたのは「だから言ったじゃないか」という思いだ。

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