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窃盗罪の元アナウンサーに逆転無罪判決 「重い荷物、やっとおろした」 無罪の煙石博さん

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窃盗罪の元アナウンサーに逆転無罪判決 「重い荷物、やっとおろした」 無罪の煙石博さん

上告審判決で無罪となり、取材に応じる元アナウンサーの煙石博さん=10日午後、最高裁前 上告審判決で無罪となり、取材に応じる元アナウンサーの煙石博さん=10日午後、最高裁前

 「無罪をいただき、身の丈を過ぎた重い荷物をやっとおろした」。逮捕から約4年5カ月を経て、最高裁で逆転無罪を勝ち取った煙石博さんは、安堵の表情を浮かべた。

 最高裁の傍聴席の最前列で、緊張した面持ちで判決宣告を待った煙石さん。鬼丸かおる裁判長が「被告人は無罪」と主文を告げると、周囲の傍聴人から小さく「やった」の声が漏れた。理由読み上げの後、閉廷すると、4人の裁判官に深々と頭を下げた。

 判決後に東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「最高裁で正義と真実に基づいた、公正で良識ある判断をいただいた」とあいさつ。一方、「お金を盗っていないのに、突然とんでもない火の粉をあびて苦しめられ、人生を失ってしまった」とも振り返った。

 逮捕時から一貫して無罪を訴えたが、1、2審では有罪に。友人らが支援組織を作り、街頭活動などで支えた。これまでに集めた署名は9500筆を超える。

 「静かな余生の、普通の生活に早く戻りたい」と煙石さん。「お世話になった多くの皆さま方にお礼を申し上げたい。私一人では、随分前に(心が)折れていたと思います」と感謝の言葉を繰り返した。

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