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【都港湾工事 入札漏洩疑惑】「奇跡通り越して不可解」 疑惑の工事5年間で9件

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【都港湾工事 入札漏洩疑惑】
「奇跡通り越して不可解」 疑惑の工事5年間で9件

消波ブロックが積み上げられた野増漁港海岸離岸堤=2月、伊豆大島 消波ブロックが積み上げられた野増漁港海岸離岸堤=2月、伊豆大島

 東京都発注の大型港湾工事をめぐり、情報漏洩(ろうえい)などの入札不正疑惑が28日、明らかになった。0円、300円…。これは都が誤って計算した入札下限額と入札、落札額の差だ。事業費はいずれも数億円規模。下限額を1円でも下回れば失格となる中、業界関係者は「奇跡」「異常」と強い疑念を抱く。産経新聞の調べでは、疑惑の工事は過去5年間で9件に上った。

 五洋建設と山田建設の共同企業体(JV)が、最低制限価格を8795円上回る金額で落札した大島町の平成26年度野増漁港海岸離岸堤(改良)建設工事。消費税率が8%に引き上げられた26年4月以降の工事のため、残土処分費の積算は消費税率8%分を差し引いた1立方メートル当たり926円とすべきだったが、5%分を差し引いた同952円で計算していた。

 入札では一部の算定基準が示されているため、業者が使用する積算ソフトの能力向上で、最低制限価格と近似値になることもあるが、業界関係者によると、積算ミスで算定された最低制限価格とほぼ同額や近似値が相次ぐことは異常な事態だという。

 「どう積算したらこんな価格が出せるのか。奇跡を通り越して不可解だ」。業界関係者はこう指摘する。

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