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【電通女性社員過労自殺】
再発防止で遺族と合意 電通の石井直社長謝罪し解決金も
電通の新入社員、高橋まつりさん=当時(24)=が平成27年12月に長時間労働の末に自殺した問題で、遺族代理人の川人博弁護士が20日、東京都内で記者会見を開き、電通が遺族に謝罪、再発防止策を取るとともに解決金を支払うことで合意したと発表した。
都内で行われた合意書の調印には、電通の石井直社長も同席し、高橋さんの母、幸美さんに改めて謝罪したという。解決金額は非公表。
幸美さんは「同じ悲劇を繰り返さないよう、改革に向かってほしい」、電通も「社員が心身ともに健康に働くことのできるよう全力で改革を進める」とのコメントを発表した。
川人弁護士によると、電通は実労働時間の正確な把握や労使協定(三六協定)で定めた残業の上限時間の削減、新入社員の労働時間抑制、ハラスメント防止の社員研修など18項目にわたり再発防止策を取るとした。